ひよこ図書館

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高学年向け:古典の本

今回は、小学校高学年向け古典の本をご紹介します。

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 採用の教科書によって違いますが、小学5年生国語に古典が登場します。

1学期の5月末頃の学習内容です。

某社の教科書で取り上げられているのは、

竹取物語平家物語徒然草、おくのほそ道です。

どれもさわりだけですが、

先生方から他に資料がないか聞かれることが多いです。

絵本

 

 文字の大きさ:大 ふりがな:あり

このシリーズは、あって損はないかと思います。

右ページに原文、左ページに現代語訳がついています。

教材としても使いやすい作りになっています。 

春はあけぼの (声にだすことばえほん)

春はあけぼの (声にだすことばえほん)

 

 文字の大きさ:大 ふりがな:あり

先程のシリーズと比べると、こちらはビジュアル重視になっています。

読み聞かせやブックトーク、展示用といった感じでしょうか。

こちらも定番が揃っていますので、あって損はないと思います。

 

ただ、教材として使う場合は、

現代語訳が巻末にまとめて載っているので、注意が必要です。

逆に読ませて、現代語を考えさせたいみたいな授業だとかなり活用できます。

 

 

かえるの平家ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)

かえるの平家ものがたり (日本傑作絵本シリーズ)

 

 同じシリーズなので、まとめて。

文字の大きさ:小 ふりがな:あり

読み聞かせできないわけではないですが、ちょっと長いです。

でも、ひとり読みにはいいと思います。

 

青葉の笛 (日本の物語絵本)

青葉の笛 (日本の物語絵本)

 

 文字の大きさ:中 ふりがな:あり

平家物語の敦盛の本です。

台詞以外は現代語で書かれていてかなり読みやすいです。

解説本 ・単行本

読んでおきたい日本の古典

読んでおきたい日本の古典

 

 文字の大きさ:中(小3の教科書くらいの大きさ)

ふりがな:あり

読ませるという意味ではとても使いやすい本です。

フォントが教科書のようで、じっくり読むにはちょうどいいです。

定番の古典が網羅されています。

 

古典の名作絵事典

古典の名作絵事典

 

 文字の大きさ:中 ふりがな:あり

物語のページ+現代語訳や解説ページの構成でできています。

タイトルにもありますが、万葉集から源氏物語

狂言(柿山伏や附子)など色々のっています。

 

本をもっと楽しむ本 4―読みたい本を見つける図鑑 古典

本をもっと楽しむ本 4―読みたい本を見つける図鑑 古典

 

 文字の大きさ:小 ふりがな:あまりない

平安時代と江戸時代の文化をピックアップした本です。

社会の調べ物にも使えるくらい詳細な情報が載っています。

十二単衣や神殿作り、貴族の生活など)

そういう意味で中学校でも十分使えるシリーズだと思います。

 その他

たかこ (絵本・こどものひろば)

たかこ (絵本・こどものひろば)

 

 表紙のインパクがすごい絵本です。

狂言えほん(全5巻)

狂言えほん(全5巻)

 

 「ぶす」「うそなき」あたりは分かりやすくて、

おはなし会でも笑いが聞こえてきます。

特に「ぶす」は

「○○したらダメ!って言われると、したくなるのが人間だよねぇ~」

なんてあおりを入れておいて読み始めるとウケます(笑)

 

 さて、いかがだったでしょうか?

百人一首の本は数あれど、古典となると小学校では手薄ですよね…。

私も先生からの依頼を受けて買い揃えている途中です。

小学生向けの出版がこれから増えればいいなぁと思っています。

では、よろしければ、また次回もお付き合いくださいませ。