今回は、ブックトークを作る前の打ち合わせの工夫を紹介します。
ブックトークの依頼があったら…
授業で行う時、テーマが決まってることが多いと思います。
大抵は先生から「こういうテーマでブックトーク」と指定があります。
テーマがまったく決まっていないことは
あまりないと思うのですが、ざっくりと
「教科書に出てくる本」「指導書に載っている本」を
紹介してほしいと言われることもあると思います。
そんな時も、まずはその教科書や指導書を読みます。
次に、先生にと打ち合わせをします。
この時、教科書や指導書、メモ帳などを
持って、先生の所にいくといいです。
授業のねらいとめあてを聞き、どんなことをするか分かると、
何冊くらい本を用意したらいいのか分かります。
そして、ブックトークはいつするのか(導入?授業の中間?最後?)
何分くらいのブックトークがよいのかを聞きます。
先生と打ち合わせをしにいって、取り合ってもらえず、
「適当でいいよ」みたいに丸投げの時、
お断りしたことしかけたこともあります。
何せ司書ですからね、授業を組みたてるのは先生なので…。
打ち合わせの様子
会話の流れを書いてみます。
テーマが決まっている場合も
決まっていない場合もほぼ同じです。
司書「どんなことを学習する授業ですか?」(ねらいの確認)
先生「○○を学習します」
司書「分かりました。では、何か作ったり、発表したりしますか?」
(めあての確認)
先生「○○をします。」
司書「分かりました。では、本はひとり1冊必要ですか?」
先生「そうですね。」
(または、複本で6冊×5作品 合計30冊などの指定があると思います)
司書「ブックトークは導入でしますか?」
(日程という意味でなく、単元全体の導入なのか、
ある程度学習した上でのブックトークなのか、
学習が終わってからのブックトークなのかを聞きます)
先生「導入でお願いします」
司書「では何分くらいがよいでしょうか?」
先生「こちらで5分喋るので、
ブックトークは10~15分で、そのあとその本を読ませたいです」
司書「分かりました。では、のちほど、
図書館の予定表にいつがよいか記入をお願いします」
ねらいとは…(自己流の解釈ですが)
先生が「この授業ではこんなことを学習させたい」と思っていること
めあてとは…(自己流の解釈ですが)
先生のねらいにそった子どもの学習活動や子ども向けに噛み砕いた目標など
(例1:ねらい)比喩表現を学び、それを自分なりに解釈してほしい
(例1:めあて)本から比喩表現を抜き出して、どんな様子か想像した絵を描こう
(例2:ねらい)作者の作品の特徴を学ばせたい
(例2:ねらい)作者の作品を読み比べ、作者の作品の特徴をまとめよう
打ち合わせシート
上記のように会話をするのが一番ですが、
なかなかその時間を取れないのも事実です。
ブックトークの打ち合わせをシートを作って、
その先生の机の上に置いておくことが多いです。
これを元に上記ほどではないですが、
もっと詳しく聞きたいことを聞いて、
ブックトーク作りに取り掛かることが多いです。
※本当はA4半分の大きさでもう少し見やすい体裁なのですが、
だいたいこのような感じのものです。
さて、いかがだったでしょうか。
次回はブックトークの作り方を紹介したいと思います。