ひよこ図書館

とある学校司書のブログです。本の紹介、学校司書業務に役立つWordやExcelの豆知識など。

読書感想文オススメ本:高学年

今回は読書感想文にオススメの本を紹介します。対象は小学校5・6年生です。

 

f:id:hiyoko_library:20180508222148j:plain


紹介する本の基準

 

hiyoko-library.hatenablog.jp

 

の記事には、

「読んだことのある本から選ぶ

 好きなこと、身近なことの本から選ぶ

 表紙や題名が気になった本から選ぶ」としましたが、

児童の好きなものをここで網羅することは難しいです。

そのため、今回の記事では、

身近なことに関する本を中心にご紹介します。

ご了承ください。

紹介する本は、読み切れるように絵本や短めな物語、

またはいくつかお話が入っていて選べるものを選びました。

スラスラ本が読める子どもには

ちょっと物足りないかもしれません。

※対象学年に幅があるものは、個別に対象を書きました。

ほとんどの本が実際に感想文で使われた本です。

 

友達・学校生活

 

お昼の放送の時間です (ポプラ物語館)

お昼の放送の時間です (ポプラ物語館)

 

 対象:4年生~

 

おなやみ相談部

おなやみ相談部

 


対象:5・6年生~中学生

 

「お昼」「お悩み」どちらも人とぶつかって悩みながらも

委員会や部活に取り組んでいく本です。

 

わたしがここにいる理由

わたしがここにいる理由

 

 対象:5・6年生~中学生

朝日中高生新聞で連載されていた作品です。

1章は活発な女子がお嬢様中学に進学する話

2章はサッカー少年がサッカーで挫折する話

3章は大人しい女子が人間関係に悩む話

1章ごとに主人公が変わります。

多分誰かしらに共感したり、共感できなくても

こんなことあるなあと思って読めると思います。

 

それぞれの名前 (文学の扉)

それぞれの名前 (文学の扉)

 

 

これも1章ごとに主人公が変わります。

全編を通して”名前”というポイントがありつつも

章ごとに話が違います。

どこか1章に重点を置いて書くとよいと思います。

 

11歳のバースデーシリーズ(全5巻セット)

11歳のバースデーシリーズ(全5巻セット)

 

 このシリーズは1巻ごとに主人公が変わります。

薄くてとにかく手に取られやすいです。

「分厚いの読めない!」と言う子にはこれを!

3巻は離婚した母と暮らす男の子が中心の話になります。

4巻は祖父と暮らす男の子が中心の話になります。

貧困や虐待などの描写はまったくありませんが、

配慮が必要な場合もあるかもしれません。

 

 日常

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂

ふしぎ駄菓子屋 銭天堂

 

 対象:4年生~

スラスラ読める子だと3年生くらいから

このシリーズを手にとっています。

「好きな本だったら書ける~」というような子に。

 

願いがかなうふしぎな日記

願いがかなうふしぎな日記

 

 男子向けかもしれません。

 

YA! アンソロジー エール (YA! ENTERTAINMENT)

YA! アンソロジー エール (YA! ENTERTAINMENT)

 

 対象:スラスラ読める5・6年生

小学生には少し難しい部分もあります。

色々な作家さんの話が入っているので、

「この中で一番気に入ったお話で書いてみたら?」と

選ぶことができるのがメリットかと思います。

 

ノンフィクション

 

小さないのち―まほうをかけられた犬たち

小さないのち―まほうをかけられた犬たち

 

 対象:スラスラ読める3年生~

写真絵本形式です。

読める子は3年生くらいから読めると思います。

いのちのおはなし (講談社の創作絵本)

いのちのおはなし (講談社の創作絵本)

 

 対象:スラスラ読める3年生~

「いのちは時間」

日野原先生にそう言われると重みが違いますね。

道徳の時間でも活用されている本です。

しんでくれた

しんでくれた

 

 読むだけなら低学年でも読めると思います。

自分のために動物たちがしんでくれたという事を

自分の日常生活とどう繋げて書けるかというのが

ポイントだと思います。

世の中への扉 戦争を取材する─子どもたちは何を体験したのか

世の中への扉 戦争を取材する─子どもたちは何を体験したのか

 

 対象:スラスラ読める6年生~大人

戦争をただ悲惨なものとして伝えるだけでなく

これからどうするか考えさせられる一冊です。

 

さて、いかがだったでしょうか。

何かの参考になれば幸いです。