今回は、webでの新刊チェックの方法をご紹介します。
学校司書ならではの悩みなのではないかと思います。
あくまで私流のやり方ですが、何かの参考になればと思います。
会員登録なし、利用契約なしで見れるサイトをご紹介します。
取次・書店系サイト
トーハンが運営しているwebサイトです。
利用している書店さんの取次が
<児童の新刊チェックの方法>
1:TOP画面の右上にある>こだわり検索ボタンをクリック
2:ベージュの本・コミックのこだわり検索の画面になったら、
3:ジャンルを児童に指定して”検索”をクリック
4:並び順を”出版が新しい順”に変えて、見る
サイトのキャプチャを貼るわけにはいきませんので、
イメージ画像を貼っておきます。
新刊の一覧はこんな感じです。
e-honの機能性について
◯絞り込み検索で予約を除く、在庫ありが指定できる
◯一覧画面でISBNが表示されている
◯詳細表示にすると、あらすじも一気に見られる
◯比較的サイトが軽い、表示が速い
◯アプリなしで立ち読みができる
△本体価格が載っていない
△紹介コメントが少ない
honto:書店、通販、電子書籍のハイブリッド総合書店【共通hontoポイント貯まる】
大日本印刷株式会社が運営するサイト。
利用されている場合は、hontoで在庫が分かります。
<児童の新刊チェックの方法>
1:hontoのTOP画面上部にある詳細検索をクリック
2:本の通販ストア詳細検索画面になる
3:少し画面をスクロールしてジャンルという枠から紙の本をクリック
4”さらにジャンルを絞る”から児童書・絵本をクリック
5:とりあずは"すべて"で検索
6:検索結果がでたら、画面左にある絞り込み機能を使って
過去30日以内などお好みのものを選んで、新刊をチェックします。
※ここで再度発売日の新しい順に並び替えると便利です。
サイトのキャプチャを貼るわけにはいきませんので、
イメージ画像を貼っておきます。
新刊の一覧はこんな感じです。
hontoはe-honのように書影を縦にも表示できますが、
書影と税込価格だけを見ることもできます。
hontoの機能性について
◯書影が横に並んだ画面はザッとチェックしたい時に便利
◯発売日過去30日以内の指定で買い忘れをチェックできる
◯マイ店舗を登録すると、登録店舗の在庫が見られる
◯内容の紹介が多い(目次、ブクログレビューが見られる)
△新刊の一覧画面ではISBNが表示されない
△本体価格が載っていない
△内容の紹介が下にあるので、スクロールが面倒くさい
△立ち読みにはアプリが必要
日本出版販売株式会社が運営しているサイト。
利用している書店さんの取次が日販なら
このサイトで在庫確認ができます。
<児童の新刊チェックの方法>
1:TOP画面上部にあるタブから本をクリック
2:本・コミックのオレンジの検索ボタンの横にある
詳細検索をクリック
3:カテゴリで児童書をクリック
※出版年月を設定すると、0件になるので特に指定しない
4:発売日が新しい順をクリックする
サイトのキャプチャを貼るわけにはいきませんので、
イメージ画像を貼っておきます。
honya Clubの機能性について
◯履歴が残るので、再度チェックできる
◯本体価格が分かる
◯一覧画面でISBNが表示されている(でも、発売月と並んでいるのでコピペにしくい)
◯紹介文が多い(日販商品データベースの引用、絵本ナビのレビュー)
◯新聞で紹介された本のページがある※
△詳細検索機能がいちまいち(0件になる)
△絞り込み検索で予約商品を除けない
※読売・朝日・毎日・日経の4紙の朝刊直近3日分です。
広告欄に載っている本まで網羅されています。
学校ではあまり使わないページかもしれませんが、
公共図書館でのレファレンスにとても役立っていました。
学校でもたまに教職員から聞かれることもあって、
このページは本当に頼りになります。
多分皆さんご存知だと思いますが…。(笑)
株式会社絵本ナビが運営しているサイトです。
実店舗はありません。
<新刊チェックの方法>
1:ページを最後までスクロール
2:右側のコンテンツから新刊情報をクリック
Ehon Naviの機能性について
◯新刊を月ごとにチェックできる(買い忘れ予防)
◯他のサイトと比べて、中身の写真や試し読みが多い
◯紹介文が多い(絵本ナビ編集部のコメント、ユーザーのレビュー)
△新刊情報の一覧の文字が小さい
△サイトに広告が多い
広告が多いと気が散ります…。
サボってると思われたら嫌だなという思いがあり、
職員室では閲覧しないようにしています(笑)
協会・図書館系のサイト
全国SLAが組織する図書選定委員会が新刊選書活動をしています。
選定されているので、最短2ヶ月前くらいの本になります。
学校で入れても大丈夫だなという指針になると思います。
<新刊チェックの仕方>
1:TOP画面の中央から本を探すをクリック
2:オレンジ色の最新の選定図書一覧をクリックする
日本児童図書出版協会の運営しているサイトです。
日本児童図書出版協会に加盟している42社の新刊が閲覧できます。
冊子版もあります。
(年間約1600円で定期購読できます。
公共図書館や書店で閲覧できる場合があります)
<新刊チェックの仕方>
TOPページに新刊情報が載っています。
出版社のイチオシ本が紹介されていると感じます。
児童が喜びそうな本が紹介されていることが多いです。
書店や取次系のサイトのたくさんの新刊から選ぶのが
迷ってしまう方、苦手な方には便利だと思います。
もしくは予算が少ないから児童にウケそうな本を
ピンポイントで入れたい場合にも便利です。
ただし、中学生向けは少ないです。
※新刊情報ではありませんが、
”さがしています。こんな本”は
テーマごとに本が紹介されています。
展示やブックトーク、読み聞かせの時に
とても参考になります。
日本出版販売株式会社さん(通称:日販)さんが
小中学校児童・生徒向けの本を集めて、
選書できるようにした施設
日販図書館選書センターのホームページです。
毎月の選書ランキングが公開されます。
教職員や学校司書が選んだリアルな情報なので
興味深く拝見しています。
年間のランキングも発表されます。
図書館選書センター 1,000館以上の学校図書館関係者が選んだ 年間図書ランキング発表! | 日本出版販売株式会社
2017年4月~2018年3月「日 販図書館選書センター調べ」
出版社のホームページ
だいたいは上記で紹介したホームページで
新刊の情報をつかみますが、
文庫は出版社のホームページで確認することが多いです。
特に年度末になってくると、どれを優先して買うか、
どれは次年度にするかというのを考えながらの注文になります。
先月・今月・来月と3ヶ月分の状況を
確認できるサイトは助かります。
チェックするページの例)
小学館ジュニア文庫、ポプラポケット文庫、
YA!ENTERTAINMENT(講談社)、講談社KK文庫、
JUMPjBOOKS(集英社)
だいたいこのあたりを見ます。
あとは、だいたいよく買う出版社さんの
ホームページはブックマークしておいて、
「この本詳しく知りたい」と思った時に見るようにしています。
サイトの選び方
1:学校で利用している書店さんの取次で選ぶ
2:学校で利用している書店の系列で選ぶ
基本的には1か2で選ぶと在庫確認できて楽になります。
他のサイトは用途によって使い分けるといいと思います。
3:児童が喜びそうな本を入れたい
こどもの本on the web、日販図書館選書センター
4:本の内容を詳しく知りたい(紹介文、試し読み)
honto、honya Club、絵本ナビ
※honya Clubは絵本ナビのレビューなので
honya Clubか絵本ナビ、どちらかでチェックすればOK
5:月ごとに新刊をチェックしたい
絵本ナビ
6:学校に適当な本か知りたい
SLBA
7:本体価格と税込価格を同時に調べたい
honya Club
おまけ:取次や系列が分からない時
1:書店の担当者に聞く
「取次はどこですか?」
「ネットで在庫を確認したのですが、どのサイトをみたらいいですか?」
2:書店から納品されるダンボールを見る
日販なら日販のダンボールで届いているはずです)
3:e-hon、honto、honya Clubなどの各サイトで店舗一覧を見る
(店舗一覧に利用している書店が載っていれば、
そのサイトで見ると在庫が分かる)
さて、いかがだったでしょうか。
次回は、図書館や書店、雑誌での
新刊チェックの方法をご紹介する予定です。
※イメージ画像に使用したフォントは
フォントなさんのロゴたいぷゴシックです。
名前の通りロゴに使いやすいスッキリとしたデザインです。
キャプションや字幕などの文字を読む物に向いていると思います。
すてきなフォントをありがとうございます。