ひよこ図書館

とある学校司書のブログです。本の紹介、学校司書業務に役立つWordやExcelの豆知識など。

低学年向け:春の本ブックトーク

今回は、小学校低学年向けの春の本をブックトーク風にご紹介します。

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季節本を紹介してほしいという依頼、ありませんか?

教科書にも載っているので、毎年依頼があります。

当然のことながら、春は4月始まってすぐ。

オリエンテーション直後にバタバタと準備することが多いです。

ブックトーク

所要時間10~15分程度

ゆきのうえ ゆきのした (世界傑作絵本シリーズ)

ゆきのうえ ゆきのした (世界傑作絵本シリーズ)

 

 

寒いー冬、外にいる動物達はどうしているのか知っていますか?

(児童:知らないー!冬眠している!)

よく知っているね。

外は寒いので、冬の間、土の中に潜って、

葉っぱを集めて、温かくして寝ているんですよ。

ここで「ゆきのうえゆきのした」を見せる。

 じゃあ、春になったらどうするんでしょうね?

はるにあえたよ (絵本のおもちゃばこ)

はるにあえたよ (絵本のおもちゃばこ)

 

※教科書掲載図書

冬から目覚めた(起きた)くまの双子マークとマータが

”春”を探しに出かけるんだって!

(家族に春はどんなものか聞いている場面を少し読む)

”春”はいいにおいがして、”春”の空気はおいしいそうですよ。

2匹は春を見つけられるでしょうか?

(野原で探し回る様子のページを見せる)

お!どうやら、”春”を見つけたようですね?

女の子と出会うページを見せる。

(女の子をはるだと勘違いする様子、いいにおいがする場面を読む)

いいにおいの正体は、パイだったんですねぇ。残念。

でも、ちゃーんと春を見つけられましたよ。よかったね。

(パラパラとめくって、最後のページを見せる

※低学年の場合、結末がみえないともやもやする子がいたり、

最後はどうなるの?と言う子がいるのでできるだけ

チラッとでも見せるようにしています。

見せずに読んでのお楽しみにする場合もたまにありますが)

 

はるをさがしに  新・自然きらきら 1

はるをさがしに 新・自然きらきら 1

 

※教科書掲載図書

 冬の間、葉っぱの下に隠れていたてんとうむしも

春を探しに行くみたいですよ。

(児童:あ、ふきのとうだ!)

そう!よく気がついたね。ふきのとうです。

(短いので全部読む)

ふきのとうはひらくとこんな風になっているんですよ。

 ↓ふきのとうの写真がとても綺麗に載っている。

だって春だもん

だって春だもん

 

 ※ふきのとうが教科書に出てくるので、特にピックアップ。

出てこない場合は、たんぽぽなどをピックアップ。

 

ふきのとう、ハルジオン、たんぽぽ。色々な草や花が出てきました。

他にも春の草や花は、こんなにたくさんあります。

これから、学校探検や遠足で、みんなも春を見つけてみてくださいね。 

 

(以下の本などの表紙や写真、イラストが印象的な部分をみせる)

これで本の紹介を終わります。

 

さくら (かがくのとも絵本)

さくら (かがくのとも絵本)

 
つくし (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)

つくし (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)

 

 

たんぽぽ

たんぽぽ

 

 

今日紹介した本は、ここに並べます。

「春の本を読んで、ぽかぽかになりたい!」という人は、

今から取りに来てください。

※他にも春の絵本、春の草花の本などをクラス人数分程度準備しておく。

混雑しそうなクラスでは、先生に指示を出してもらって、

班ごとに取りに来てもらう。

他のオススメ本

はるねこ (講談社の創作絵本)

はるねこ (講談社の創作絵本)

 

 やや寒い春の日に。

「春なのに、寒いねぇ。なんでかなぁ~?」という導入で。

春の種を落としてしまったというはるねこのお話。

おはなし会などで読んだなら、作中に出てくるおりがみを

折って、みんなで楽しむのもいいと思います。

はるですよ (四季のえほん)

はるですよ (四季のえほん)

 

「 はるですよ」の繰り返しがシンプルで分かりやすいです。

 

 これは少し温かくなってきた冬の日に。

寒がりなふくろうおばさんが自分がすっぽり入る服を編んで着て、

それでも寒いので、木を覆う袋を編んで、それでも寒いので…。

という感じのナンセンス絵本。

はるのあそび (季節・行事の工作絵本4)

はるのあそび (季節・行事の工作絵本4)

 

 生活と関連付けたブックトークの場合は、

草をとってきて、「この草はこうやって遊べるよ」と実演もできます。

チューリップ (もっと知りたい)

チューリップ (もっと知りたい)

 

 

チューリップを自分の植木鉢で育てる学年もあるかと思います。

大きな写真と大きな文字で、低学年にもぴったりな本です。

はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

はなをくんくん (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

 

 言わずと知れた…という感じなのですが、

これも冬眠から始まるので導入にもよいと思います。

 

 さて、いかがだったでしょうか?

今回は少し趣向を変えて、ブックトーク風にしてみました。

よろしければ、また次回もお付き合いくださいませ。