今回は、人権週間にオススメの本(低学年向け)を紹介します。
12月の人権週間に向けて、
低学年向けの易しいテーマの本を紹介してみます。
低学年の場合は、「人権」という堅いテーマでは、
伝わらないこともあるので、身近なテーマに置き換えています。
読み聞かせ用が中心です。
友達・学校
「あのとき~」は 先生の読み聞かせによく使われる本です。
よくおもらしをしていて、無愛想なきくちさんの事を
心の中でしっこさんと読んでいるわたし。
ある事がきっかけでなかよくなります。
きくちさんのやさしさが胸ひ響く絵本です。
フランスから転校してきたばかりで
クラスに馴染めない子のお話です。
人権週間に関わらず、「友達」というテーマで
4月に読んでもいいかもしれません。
終始明るいタッチで描かれています。
言わずもがなですが…。
「おれたち、ともだちシリーズ」の
第1作目「ともだちや」を読んでから、
「ごめんねともだち」を読むのがいいかなと思います。
人権週間の間、毎朝「おれたち~」シリーズや
「あらしのよるに」シリーズを読み聞かせしていたクラスもあるそうです。
あらしのよるにスペシャル だれも しらない ヒーロー (あらしのよるにシリーズ)
- 作者: きむらゆういち,あべ弘士
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
こちらも、シリーズ第1作目「あらしのよるに」を読んでから、
「だれもしらないヒーロー」を読むのがおすすめです。
タイトル通り、山羊のメイだけが狼のガブが戦っている理由を
知っているんです。これは3、4年生にいいと思います。
いつくかの章だてがあり、その部分だけを読むことができます。
「ともだちって○○な人」「ともだちなら○○」という
短い文で書かれています。
「友達ってどんな人かなー?」と
黒板に書き出して授業をしている先生もいました。
最後まで読むと、ワールドワイドな広がりがあります。
高学年にもオススメです。
「なかよくなることば」
人権週間に限らず、新学期や言葉遣いの週間の取り組みの時にも。
- 作者: ノルベルトランダ,ティムワーンズ,Norbert Landa,Tim Warnes,三辺律子
- 出版社/メーカー: ブロンズ新社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: ハードカバー
- クリック: 3回
- この商品を含むブログを見る
仲良し→けんか→やっぱりいないと寂しい→仲直りという
とても分かりやすい絵本です。1年生に。
- 作者: 蒔田晋治,長谷川知子
- 出版社/メーカー: 子どもの未来社
- 発売日: 2004/04/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
こちらも「ともだち」と同じように
「教室ってどんな所?」と児童に問いかけて
黒板に書き出している先生がいました。
先生が読み聞かせする時はそういう風にするのもいいですね。
タイトルの通り、「教室はまちがうところだ」にそって
「間違っても大丈夫な教室を作ろう!」という本です。
4月の学級開き(新しい学級を作るにあってのオリエンテーション)で
読む先生も多いです。人権週間でもよく使われます。
やや長めです。3~6年生にオススメです。
障害
少し長いのですが、聴覚障害のお父さんのお話です。
それほど激しい差別の描写がなく、読み聞かせによく使われます。
先天性四肢欠損の女の子のお話です。
途中、脱衣所で裸の絵があるので、
過剰に茶化すような学級には避けた方がよいかもしれません。
かっくん ~どうしてボクだけしかくいの?~ (講談社の翻訳絵本)
- 作者: クリスチャンメルベイユ,ジョスゴフィン,Christian Merveille,Josse Goffin,乙武洋匡
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/04/03
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログを見る
かっくんは、障害とは明記されてはいないのですが、
このテーマに入れます。
周りの子達は、まんまるです。
かっくんだけが四角いので、周りから避けられています。
でも、ある事がきっかけで周りの子と打ち解けることができます。
「さっちゃん」も「かっくん」も
家族が本人のことをとても大事に思っていることを
きちんと伝えている場面があります。
個人的に、低学年には、
そういうフォローの入る絵本がよいかなと思います。
コンサートホールにやってきた家族のお話です。
車椅子やベビーカーのためのスロープ、
赤ちゃんづれのための観覧席、
誰もが使いやすく工夫されたトイレなど
様々な人たちのために工夫されていることが分かる絵本です。
3、4年生くらいにオススメです。
社会のルール
低学年には「人権」と言っても実感がないかもしれません。
「みんなが気分よくすごせるように、みんなの約束を守ろうね」
という意味を込めてこういう本もありかなと思います。
このテーマの本は、読み聞かせ用というよりは、
展示しておいて、自由にみてもらうのがいいかなと思います。
ぼくのまわりの大切なこと (児童図書館・絵本の部屋―心のなやみにこたえます)
- 作者: ブライアンモーセズ,マイクゴードン,Brian Moses,Mike Gordon,たなかまや
- 出版社/メーカー: 評論社
- 発売日: 2001/02
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログを見る
「おもいやりの絵本」は図鑑のような 作りです。
1つのテーマにつき見開きで紹介されています。
バスや電車をゆずりあうことなら、
バスや電車内で立って席をゆずる人、
自分の荷物は膝の上などそれぞれの場面絵が載っています。
道徳でも活用しやすい本だと思います。
高学年向けはこちらです。