今回は新刊チェックの方法(雑誌)と発注までの流れをご紹介します。
雑誌
学校図書館速報版
頻度:月2回
新刊情報の新鮮度:2~3ヶ月前の本を掲載
SLAということで学校に入れるかどうかの基準にするには
もってこいです。
雑誌費に余裕のある学校の時は
SLAのとしょかん通信+速報を購読していました。
こどもの本
出版社が42社加盟している日本児童図書出版協会の冊子です。
頻度:月1回
新刊情報の新鮮度:1~3ヶ月前の本を掲載
こどもの本on the webからも新刊情報を閲覧することができます。
各社のイチオシ本を紹介してあるので、
児童が読みたそうな本が多く載っている印象です。
年1560円で定期購読できます。
学校予算や私費でも購読しやすい価格でよいです。
現在購読しています。
こどもの本棚
発行元:一般社団法人日本子どもの本研究会
頻度:月1回
新刊情報の新鮮度:2ヶ月前の本を掲載
子どもの本研究会が選定した本が載っています。
選定リストの他に書評ページもあります。
年間購読したことはありませんが、
毎月、公共図書館で読んでいます。
この本読んで!
発行元:出版文化産業振興財団
新刊情報の新鮮度:3~5月前の本を掲載
(8月29日号の場合、3月~5月の新刊を掲載)
頻度:季刊
絵本と読み聞かせの情報誌というだけあって、
読み聞かせに特化しています。
新刊に限らず、幼年童話の紹介ページもあるので、
何かと参考になります。
新しいものが発売されたら、
公共図書館で読んでいます。
月刊MOE
発行元:白泉社
頻度:月1回
情報の新鮮度:?
新刊情報というよりは最近話題の本や
最近話題の作家さんの特集を見ています。
年間購読したことはありませんが、
気になる作家さんが特集になると
時々購入しています。
ダ・ヴィンチ
発行元:KADOKAWA
頻度:月1回
新刊情報の新鮮度:1~2ヶ月の本を掲載
少し絵本の紹介もあります。
小学校勤務なので仕事用というよりは
趣味でよく読んでいます。
話題の本や漫画などが知れて好きです。
気になる特集があると時々購入しています。
BOOK OF THE YEARの特集がある
1月号は必ず買っています。
広告ページにYAの向けの文庫の情報も載るようになったので、
中学校や高校の司書さんは仕事にも活用できると思います。
書店での新刊チェック
2週間に1度くらい書店に行っています。
だいたい仕事帰りの夕方に寄ることが多いです。
書店ではランキングのコーナー、
季節やオススメ本のコーナーなどを中心に見ます。
1店舗目は学校に配達に来てもらっている店舗に行きます。
顔なじみの方がいたら「最近何が人気ですか?」
「児童書担当さんのオススメは?」と聞くことがあります。
店頭で気に入った本は
次回の来校時に持ってきてもらうこともあります。
2店舗目は別系列の書店に行きます。
売り場も違うのでコーナー展開や
プッシュしている商品が違うので新しい発見があります。
時期を開けて、また別系列の書店にも行きます。
図書館での新刊チェック
図書館に行く用事は仕事だったり、私用だったり様々で、
1週間に1度~2週間に1回は行きますが、
新刊チェックのためだけには行きません。
公共図書館の図書館だよりを毎月いただいていて、
基本的にはそれで確かめています。
入れるかどうか迷っている時に
相互貸借をして中身を確かめるために使っています。
時間がある時は図書館で
似た本を広げて、見比べて選書します。
予算を有効に使うには
このひと手間が大切だと思っています。
他の司書さんの目を通して選ばれたということですから、
公共図書館や他校に所蔵があるというのは
ひとつの指針になります。
反対に、その本の頻度と予算を考えて
公共図書館や他校にあるなら
相互貸借で借りて対処する場合もあります。
新刊チェックから注文までの流れ
取次がトーハンの書店さんを使っているので
基本的にはe-honを使っています。
1:e-hon、絵本ナビ、こどもの本on the webで新刊を調べる
2:つばさ文庫、青い鳥文庫、みらい文庫、
ポプラポケット文庫、小学館ジュニア文庫など文庫は各サイトで調べる
※1~2の段階ではとりあえず
書名と価格とISBNだけエクセルにコピペしておきます。
3:内容を詳しく知りたい時はhontoや絵本ナビなどを見る
4:色々な雑誌を読む(借りる・買う)、書店で棚を見る
5:中身を確かめたい時は図書館から相互貸借をするor書店で確かめる
6:自校にないかどうか一応資料検索する
7:発注リスト作り
8:地元書店orネットからTRCに発注
1~4はいつでもチェックしています。
5~8の作業はだいたい月初め~10日前後に行います。
月中旬に新刊が届くので、そこから受け入れをして、
翌月の新刊として並べます。
webでの新刊チェックの詳細はこちらをご覧ください。
さて、いかがだったでしょうか。
何かの参考になれば幸いです。