今回は小学生向けの詩集をご紹介します。
1~3年生向け
キリンさん、たんぽぽヘリコプター、ちきゅうはメリーゴーランドの3冊。
1ページくらいの短い詩と1ページの挿絵で構成されています。
かわいらしいイラストで眺めるだけでも楽しいと思います。
「しゃべる詩あそぶ詩きこえる詩」冨山房
姉妹本で「みえる詩あそぶ詩きこえる詩」
「おどる詩あそぶ詩きこえる詩」
様々の作家の詩を集めたアンソロジー。
言葉遊びのようなリズムや音が楽しい詩が多いです。
低学年で音読して読むのによさそうです。
教科書掲載であることからよく使用されます。
「のはらうた」童話屋
版画版の方が人気がある気がします。
4年生で学習しますが、1~3年生でもよく使われます。
作者を隠して詩を読み上げて
「これを作ったたのだぁれ?」
「かまきりはどんな詩を作ると思う?」
というクイズも面白いと思います。
「すき」に載っている
「いっしょうけんめいいちねんせい」
「かんがえるのっておもしろい」
「ひとりひとり」は学校で活用しやすいと思います。
「卒業式」「そのひとがうたうとき」
「春に」「サッカーによせて」
は学校で活用しやすいと思います。
どちらも定番。 この2冊は
ほとんどひらがなで書かれた詩が多く集められて
低学年の児童も読むことができます。
「こどもあそびうた」童話屋
音読したら楽しそうだなぁという詩が集まっています。
のはらうたと同じ小さいサイズの本なので、
1、2年生が読むには少し厳しいかもしれません。
おなじみ内田麟太郎さんの詩集です。
表紙にあらわれているように
おもしろおかしい詩がたくさんあります。
金子みすゞさんの詩の絵本版です。
3年生の学習で重宝されます。
4~6年生向け
「行為の意味」ごま書房新社
旧版の方装丁が好きなのであえて両方貼ってみます。
ACの「思いやりは見える」のCMで
話題になった宮澤章二さんの詩集です。
表題作の「行為の意味」の他にも
心にグッと刺さる詩がたくさんあります。
6年生を送る会や卒業式の群読などでよく使われます。
先生が朝読書で読み聞かせをしたりもします。
なんだかんだ毎年使われているような気がします。
中学校や高校でも活用できます!
普段こんな事は言いませんが、
これに限っては 蔵書になかったら
「今すぐに買ってください」と
言いたいくらいにオススメの1冊です(笑)
「地球パラダイス」偕成社
のはらうたの工藤直子さんの作品です。
のはらうたのように
植物や生き物が会話している詩もあります。
タイトルの通り自然の生き生きとした姿を
感じられてる詩集です。
ただ、ふりがなのつけかたが独特で
返事には「へんじ」と書いてあるのに
散歩にはふりがながありません。
そういうわけで高学年向けとしました。
「ピカピカ名詩」パイインターナショナル
ピカピカ名詩 (日本語のおもしろさを発見するピカピカシリーズ第2弾。)
- 作者:齋藤 孝(さいとう たかし)
- 出版社/メーカー: パイインターナショナル
- 発売日: 2011/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
名作の詩が収録されています。
見開きで詩が載っていて、
ページの下部に詩の解説があります。
「絵本かがやけ詩シリーズ」あかね書房
近代、現代問わず様々な作者の詩が
集められたアンソロジーです。
低学年向けの詩から高学年向けの詩まで
色々載っています。
あると便利なシリーズだと思います。
「子ども版声に出して読みたい日本語」シリーズ
小学生に石川啄木はまだ早いか…と思いつつも
やっぱり名作なので一度は読んでほしいですね。
このシリーズの1巻は「宮沢賢治」です。
雨ニモマケズ、永訣の朝が載っている他に
「あさ/朝」アリス館
右から読むと詩集、左から読むと絵本という
変わった構成の本です。
詩集の方は朝に関連した詩が集められています。
朝読書の朗読などにオススメです。
姉妹本で同じ作りの「ゆう/夕」もあります。
「日本語を味わう名詩入門」シリーズ あすなろ書房
文字が小さく漢字も多いので
高学年でも少し難しいかもしれません。
でも、すらすら読める小学生もいます。
全20冊からなるシリーズ本です。
すべて揃えるのが難しければ、
国語の教科書に掲載されている作家だけでも
集めるのもアリだと思います。
各社のホームページに載っています。
M社だと単元系統一覧表に「詩」があり、
学年ごとにどの作家のどの詩を学習するのか分かります。
読み聞かせ用
1冊で1編の詩(または詩のような絵本)に
なっている本を集めました。
「生きる」福音館書店
これを知らない人はいないんじゃないか
と思うくらい有名な詩ですね。
リアルで繊細なタッチの絵にも注目してみてください。
「あさの絵本」アリス館
先程紹介した「あさ/朝」の絵本部分だけが独立した本です。
こちらも本当に写真がきれいです。
朝露のキラキラ風景が眩しいくらいです。
朝の読み聞かせにぴったりだと思います。
「詩の絵本」岩崎書店
「詩の絵本 教科書にでてくる詩人たち」というシリーズ本です。
こどもたちにとって
馴染みがある詩人さんばかりなのでいいと思います。
「一ねんせいになったら」ポプラ社
これも定番ですね。ぜひ1年生に!
「一ねんせいになったら~」のあの歌です。
「あさになったのでまどをあけますよ」偕成社
詩風な絵本です。
「あさになったのでまどをあけますよ」の
繰り返しが心地よい絵本です。
爽やかな朝の読み聞かせにどうぞ。
あとがき
「おすすめの詩ないですか?」と聞かれて困った経験があり、
その時から小学生向けの詩集をストックするようになりました。
今回は私の鉄板本を紹介しました。
想像よりも少なくて、
鉄板本をもっと見つけたいなぁと思いました。
今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。