今回は、小学生向けの調べ学習のテーマ決めツールについてお話します。
絞り込むツール
虹のような半円を使ってテーマを絞りこむツールです。
児童には、テーマレインボーと言った風に
統一した名前で教えています。
動物(大テーマ)→ゾウ(中テーマ)→鼻(小テーマ)と
だんだんと絞り込んでいく方法です。
大きなテーマから絞り込んでいくということを押さえてあげれば、
2年生や3年生からでもテーマを決めることができます。
さらに、5W1Hのような言葉
(本では、ミステリーカードという名前)を使って
テーマを文章にしていきます。
※謎ワードとかなぞなぞワードとか
児童には、そういう名前で教えるのもいいと思います。
言葉を繋げて読み上げてみると、
いつがいいのか、どこでがいいのか、案外簡単に分かります。
この場合、ゾウはいつから鼻が長いのかでもよいですね。
このテーマの決め方のメリットは、
大きなテーマが決まっている時に、
とてもテーマが決めやすいということです。
例えば、総合で地元について調べる時、
◯◯市→文化→◯◯祭り+いつ=◯◯祭りはいつから始まったのか?
本の中では、
いつ?どこで?だれが?なにを?どうした?なぜ?いくつ?
となっていましたが、少しアレンジして使っています。
「なにを」だと「◯◯さんは何をした人?」
というようなテーマになり、羅列する調べになりがちなので、カット。
「どうした?」は「恐竜は絶滅してどうした?」というような
絶滅したという事実をあげるしかないような調べになりがちなので、カット。
「いくつ?」は「◯◯の歯はいくつあるか?」というような
1行で終わる調べになりがちなので、カットしています。
参考文献:
広げるツール
ペンタゴンツールです。
児童にはテーマファイブとか5つのテーマとか言っています。
中央に調べたいテーマを単語で書きます。
そして、中央から広げていきます。
これも、絞っていると言えば、絞っているのですが、
イメージ的には広げるが近いので広げるツールだと思っています。
広げる時は犬の鼻、犬の耳、犬のしっぽなど、
「◯◯の?」と自分にインタビューしていくようにします。
図に”の”を書き込んで作ってしまうのもいいと思います。
本にはペンタゴンしか出てこないのですが、
私は先ほどご紹介したミステリーワードと組み合わせて使っています。
メリットは、
調べたいテーマが単語でしか出てこない子にこそぴったりな点です。
「野球を調べたい!」
「じゃあ、野球の何が知りたいの?」
「野球の~」と考えることができるからです。
デメリットは、テーマが大きくなりすぎる場合がある点です。
「野球の歴史」になってしまうと、
日本ので歴史?それとも世界での歴史?となってしまうので、
児童に聞いて質問して、絞り込む必要があります。
「日本で野球はいつ始まったの?」など。
アレンジ
ペンタゴンの5つが多いようなら、
4つや3つのパターンもあります。これは私の自作です。
先生方にペンタゴンを見せると、
5つは多いかも…と言われることもあって、アレンジしてみました。
どちらもワードで作っています。
お花の方は、図形のハートを4つ使って、
中央に白で塗りつぶした円を重ねています。
葉っぱは、円と直線です。
※下の図は分かりやすいように塗りつぶし前です。
テーマ決めの注意
小学生のテーマ決めの注意事項は3つあります。
・調べずに分かるものは、テーマにしない。
例:うさぎの耳は、いくつ?
・小学生相当でないものは、テーマにしない。
科学はともかく、物理や数学はきついです。
・調べるためにお金がかかるものは、テーマにしない。
例:コンビニの商品を全部買うといくらか。
これは夏休みの宿題の注意に書いていますが、
ユーチ◯ーバーのやってみた系の動画に影響されてか、
ちらほらこういうテーマを持ってくる子がいて困ります…。
ワークシート例
さて、いかがだったでしょうか?
学習系の記事も書いてみようかと思い、チャレンジしてみました。
よろしければ、また次回もお付き合いくださいませ。