ひよこ図書館

とある学校司書のブログです。本の紹介、学校司書業務に役立つWordやExcelの豆知識など。

本の展示:看板の作り方

今回は、本の展示で使う看板作りについてご紹介します。

 

 


はじめに

本の展示をする時にパソコンで看板を作っています。

看板があると、雰囲気が出ますし、目立ちます。

5分程度で作れるものなので、ぜひ作ってみてください。

 

準備するもの

必ず

★パソコン

★ワード、エクセル、パワーポイントなどお好みのソフト※

★カラープリンター

※今回はワードで説明していきます。

あれば

フリーフォント

・イラスト編集ソフト

 

作りたい看板を考える

今回の例では、「心温まる本」の看板を作っていこうと思います。

学期始めの疲れが出やすい時期やテスト後、人権週間に使える看板です。

 

完成イメージ

サイズ→A4 横 1枚

色→暖かみのある暖色系

画像→心のハートマークをいれたいかも?

フォント→優しい丸い感じの文字

 

画像を集める

いつもお世話になっているのが

TopeconHeroesダーヤマさんが作られているサイトです。

画像はpngで保存します。

 

アイコン素材ダウンロードサイト「icooon-mono」 | 商用利用可能なアイコン素材が無料(フリー)ダウンロードできるサイト | 6000個以上のアイコン素材を無料でダウンロードできるサイト ICOOON MONO

 

シンプルなアイコンがたくさんあります。

看板のポイントとしてよくお借りしています。


icooon-mono.com

リボンフリークス – リボン素材天国

 

リボンに文字をのせると急にデザイン性がアップします。

 

イラストストック「時短だ」 – 時短に役立つ素材サイト

名前の通り、デザインとして出来上がっています。

少し文字を足すだけで「時短」で看板が出来上がります。

 

 

ワードで編集する

今回は一番手軽なワードで編集していきます。

 

・ワードを立ち上げて、印刷の向きを横にします。

 心配な方は、隣にある「サイズ」のアイコンから

 作りたいサイズになっているか確認しましょう。

・余白をやや狭いに設定します。

 あとから変更ができます。お好みでどうぞ。


・表示倍率を変更する

画面右下の-(マイナス) +(プラス)のバーを触り、

表示倍率を変更します。

60%くらいにすると用紙全体が1画面に収まり、

バランスをみながら作業しやすくなります。

 

・背景となる図形を挿入する

もちろん丸でもいいのですが、

あとから文字をのせていきますので、

まずは扱いやすい長方形にしていきます。

あとから変更できますので、”とりあえず”です。

 

・四角を選択して、右上の描画ツール

書式から図形の塗りつぶし、図形の枠線を変更します。

 

今回は薄いオレンジ、枠色はなし(選択中なので青に見えますが…)



・画像を挿入する

 

今回は、icooon-monoさんからハートの画像をお借りして作っていきます。

ハートの画像を挿入すると、オレンジの背景に埋もれてしまいます。

そこで右上の図ツールから「文字列の折り返し」で前面を選びます。

すると、ハートが背景より上に出てきました。

 

・文字を入力する

テキストボックスを挿入して、文字を入力してみました。

 

これは本当にただ打っただけです。

全然心温まる感じがしません(笑)

ここから少し手を加えていきます。

フォントを変えてみました。

変更点

 

・テキストボックスの塗りつぶしを透明に

・心の文字を大きく

・柔らかい雰囲気を出すためにひらがな多め

・HG 丸ゴシックM-PRO(Windows標準搭載)

・背景を縮めた

 

完成例

さらに変更してみました。

変更点

・背景の枠を角が丸いものに

・下に簡単なメッセージを入れた

 

人権週間○月○日~○日のような

時期を記入するのもよいですし、

簡単なメッセージを書くのもおすすめです。

 

 

セキュリティ的にダウンロード可能であれば、

フォントをいくつか入れることをおすすめします。

フォントを使うと雰囲気がぐっとアップします。

こちらはフリーフォントの「にくまるフォント」を

使ったものです。

 

hiyoko-library.hatenablog.jp

 

画像の色を変えたい時

 

先程使用したicooon-monoさんのサイトでは、

ダウンロード時に色やサイズを選ぶことができます。

rgbの部分をクリックすると自分で色をつくることもできます。

rgb(一般的にはRGBの大文字表記)というのは、

レッド、グリーン、ブルーの3色を混ぜる色の表現方法のことです。

各色の割合が変わるとガラッと色が変わります。

 

色が変えられないサイトの場合は、

ワード上でも多少変えることができます。

画像を選択し、図ツールの色で変更することができます。

human pictogram 2.0 (無料人物 ピクトグラム素材 2.0)

より「座って読書」のピクトグラムです。

 

ただし、画像配布サイトによっては、

色の変更、反転など画像を変更することを禁止しているサイトもあります。

各サイトの利用規約をよく読んでください。

 

もし、ダウンロード可能な場合は、

フリーペイントツールを使うのもおすすめです。

簡単な合成ができたり、色を変えることができます。

オススメは、ファイアアルパカさんです。

firealpaca.com

 

おまけ:Canvaを使ってみる

Canva(キャンバ)とはオンライン上でデザインを作れるツールです。

Googleフェイスブックのアカウントなどがあればすぐに使えます。

 

テンプレートや画像の素材がたくさんあります。

文字を入力するだけで見栄えがいいものができます。

https://www.canva.com/

 

私は今とてもハマっていて、

掲示物はなんでもcanvaで作っています。

有料プランが無料で使えるようになる

Canva for Educationを利用させてもらっています。

 

 Canva公式サイト 教育プログラムの利用資格より引用

 「認定された幼小中高(初等または中等)の学校司書」 

https://www.canva.com/ja_jp/education/eligibility-guidelines/

 

とありますので、学校司書もCanvaの申請が通れば使えます。

一度申請すると3年間有効です。

ぜひ申請してみてください!

余談ですが、

”学校司書”と明記されているところがとても嬉しいですね!!

 

Canvaでの作成例をいくつかご紹介します。

※紹介するものはすべて、

無料で使える範囲のテンプレート、素材を使っています。

 

先程の「心あたたまる本」の場合

夏休み貸出のポスター

読書週間のポスター

Canvaの使い方

作りたいもの(ポスター縦、プレゼンテーションなど)を選び、

テンプレートで検索します。

オーストラリア創業の会社だそうで、

テンプレートは英語で検索するとヒット率が上がるように感じます。

図書館系のイラストが見たいときは、book、Library、school

季節ものの場合は、Spring、Summerなど。

もちろん日本語での検索もできます。

 

好みのテンプレートが見つかったら、

文字を入力したり、イラストを追加したり、削除したり、

自分で好きなようにアレンジして使うことができます。

完成したものは、共有ボタン→ダウンロードで

自分のパソコンやスマホにダウンロードして使うことができます。

 

おわりに

ほんのひと手間で雰囲気がでますね。

看板や掲示物作りは、凝りだすとキリがなくて楽しい仕事です。

時間を決めて作業するようにしています(笑)