ひよこ図書館

とある学校司書のブログです。本の紹介、学校司書業務に役立つWordやExcelの豆知識など。

海洋プラスチックごみとSDGsの本

今回は、海洋プラスチックごみとSDGsの本をご紹介します。

 

 

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海洋プラスチックごみの本

 

「プラスチックモンスターをやっつけよう」

クレヨンハウス 1760円

978-4-86101-382-9

お手軽な1冊。入門編としてまずはこれ!

プラスチックをモンスターに例えて紹介しただけ本かと思いきや、

調べ学習にも十分使える内容です。


○よい点


・プラスチックモンスター図鑑

(ポリエチレン、ポリスチレンなど代表的なプラスチックを紹介)

・世界のプラスチックごみの排出量、

 使い捨てプラスチックごみの排出量などグラフがある

・「日本で出たプラスチックごみはどうなっているのか」

 (国外への輸出、リサイクル率など)がのっている

・世界9か国の取り組みが簡潔にのっている


△気になる点


・目次から内容を想像しにくい(ページをめくってみた方がよい)

 


「海のプラスチックごみ 調べ大事典」

旬報社 4180円

978-4-8451-1617-1

海のプラスチックごみ 調べ大事典

海のプラスチックごみ 調べ大事典

  • 作者:保坂直紀
  • 発売日: 2020/03/01
  • メディア: 大型本
 

 

本格的に調べたいならこれ!

 
○よい点

・調べ学習で使いそうな内容が網羅されている

 (なぜプラスチックが問題?プラスチックの一生、私達にできること)

・目次と用語索引がある

・どのページもレイアウト同じで読みやすい

(左ページが文章、右が絵やグラフなど)

 

△気になる点

・やや値段が高い

・内容が幅広すぎるかもしれない

(調べるテーマがぼやけている児童が読むと

 見たページをそのまま写して、一貫性のない調べに……)

 

「プラスチック プラネット」

評論社 2420円

978-4-566-08050-8

 ビジュアルで見たいときはこれ!

 

○よい点

・ひとつの項目が6行程度。簡潔

・イラストや写真が多く、とっつきやすい

・目次と索引がある

・用語解説一覧がある


△気になる点

・グラフや表がない

・翻訳版のため、日本の事例がない

・ページによってレイアウトがバラバラ


「プラスチック惑星 地球 」

ポプラ社 2200円

プラスチック惑星・地球 (シリーズ 自然 いのち ひと)

プラスチック惑星・地球 (シリーズ 自然 いのち ひと)

  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 大型本
 

 写真を見せたいならこれ!

○よい点

・写真が豊富

(授業で問題提起のために使う資料として○)

・読み聞かせにも使えるかも…?(1~54pは写真絵本)


△気になる点

・55~70pに解説があるものの、調べ学習には向かない

・どの国で撮影されたものか分からない

 

「ポリぶくろ、1まい、すてた」

さ・え・ら書房 1650円 

ポリぶくろ、1まい、すてた

ポリぶくろ、1まい、すてた

 

 ○よい点

・読み聞かせにぴったり(授業の導入でも使える?)

・捨てるはずのポリ袋の活用方法が分かる(やってみたくなる?)

 

△気になる点

・絵本で配架するか5類で配架するか悩む

 

SDGsの本

「世界を変えるSDGs」

あかね書房 5500円

978-4-251-00017-0

世界を変えるSDGs

世界を変えるSDGs

  • 発売日: 2020/02/10
  • メディア: 大型本
 

 これが1冊あればOK?!

授業で使えそうな問題提起やワークシートあり!

 

○よい点

・1項目ずつ丁寧に解説がある

・1つのテーマにつき、複数の考えが載っている

・ワークシートがある

△気になる点

・値段が高い (4000円前後ならもっと購入しやすい…)

・1冊で網羅されている分、複数人での調べ学習には不向き

 

「世界がぐっと近くなるSDGsとボクらをつなぐ本」

 学研プラス 5280円

978-4-05-501294-2

世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本

世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本

  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: 単行本
 

 これが1冊あればOK?!

あかね書房の方と見比べて、

最低限どちらか1冊あればSDGsに対応できそう。

ただ、問題提起やワークシートがあることを考えると

あかね書房の方が先生人気はありそう…。

 

○よい点

・導入がマンガ(1項目につき1つ)

・イラストが多く、とっつきやすい

・わたしたちにできることという身近な視点で書かれている

・目次と索引あり

・池上先生の視点がある(教えて!池上先生のコラム)


△気になる点

・値段が高い

・解説ページがイラスト中心のため、

 調べ学習では「どこを書きだすか」見つけにくいかもしれない

 

「ごみから考えるSDGs 未来を変えるために、何ができる?」

PHP研究所 3520円

978-4-569-78909-5

 シンプルにまとまった1冊


○よい点

・章だてが分かりやすい

(SDGsってなんだろう?、ごみの一生から考えよう!、どんなことができるんだろう?の3章)

・身近なごみから考えるという視点がよい


△気になる点

・内容がやや少ない


「目で見るSDGs時代の環境問題」

さ・え・ら書房 3300円

978-4-378-04149-0

目で見るSDGs時代の環境問題

目で見るSDGs時代の環境問題

 

○よい点

・イラストや写真が多く、とっつきやすい

・比較的薄いわりに情報量は多い


△気になる点

・タイトルにSDGsとあるものの、ゴミ問題中心

(ゴミ問題の本をアップデートするつもりで購入した方がよい)

・翻訳版のため、日本の事例がない

・レイアウトがバラバラ


「知っていますか?SDGs ユニセフとめざす2030年のゴール 世界の未来を変える17の目標“SDGs”入門書」


さ・え・ら書房  2750円

978-4-378-02480-6

知っていますか? SDGs

知っていますか? SDGs

 


○よい点

・1つの項目について丁寧に解説がある

 (教科書的な解説文)

・〇〇をなくすには?と解決策が書かれている


△気になる点

・言葉がやや難しい

・長文で書かれているため、引用のスキルが必要

 

「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」

カンゼン 1430円

978-4-86255-561-8

こどもSDGs(エスディージーズ) なぜSDGsが必要なのかがわかる本

こどもSDGs(エスディージーズ) なぜSDGsが必要なのかがわかる本

  • 作者:バウンド
  • 発売日: 2020/07/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

○よい点

・身近な話題を取り上げている

・自分でできることが書かれている

(できることレベル1 ソファに寝たままできる~できることレベル4

職場学校でてきること)まで書かれている

 

△気になる点


・本の構成

(章立ての順番に疑問が残る SDGsの解説→まわりの問題が読みやすいのでは?)

 

おまけ

役立ちそうなリンク集

 

SDGs特集/子ども向け│オンライン書店e-hon

  

SDGs副教材「私たちがつくる持続可能な世界~SDGsをナビにして~」ポータルサイト|子どもと先生の広場|日本ユニセフ協会

 

「こども向けSDGsアニメ」|幼稚園や小学校等でも自由に活用できる「こどもSDGs」を公開中!

あとがき

学校が再開したものの、

いつもとは違う授業支援の形になっています。

しかも、教科書改定により必要となる資料も違う!

戸惑ってばかりでした。

かなり間が空いてしまいましたが、

またブログの更新をしていきたいと思います。

 

では、今回もお付き合いいただき、

ありがとうございました。