ひよこ図書館

とある学校司書のブログです。本の紹介、学校司書業務に役立つWordやExcelの豆知識など。

オススメの図書館用品

今回は、オススメの図書館用品をご紹介します。

 

 

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はじめに

 

マシュマロで質問をいただき、

オススメの図書館用品を紹介します。

一部、図書館用品でないものもあります。

 

企業からの宣伝依頼があったわけではありません。

また、特定の企業を優遇する意図はございませんので、

品物が分かる程度に一部伏せ字でお送りいたします。

値段は今後変動する可能性がありますので表記しません。

 

修理用品

 

・ページヘルパー

オススメ:25mm×50mのサイズ

用途:名前の通り、破れたページを貼り付けるために使用します。

ビリっと破れたページやページが取れてしまった絵本などに。


メーカーによる差はあまり感じられません。

キ○ラか埼○福祉会のどちらでよく購入します。

毎年購入します。

たいてい15mm、25mm、35mmの展開がありますが、

25mmをよく使用します。

理由は細すぎず、太すぎずちょうどいいからです。

細かく破れたページには半分の細さに切って使い、

ページ全体が取れた時はそのまま使えます。

 

もし、予算に余裕があれば15mmもあってもいいと思います。

35mmは太すぎてそんなに使っていません。


種類:キ○ラであれば、つるつるしたタイプをよく使っています。

絵本などつるつるとした紙とは相性がいいです。

貼った部分に文字が書いてあっても読めます。


逆に紙と馴染みやすい物がお好みでれば、

和紙のタイプでもいいと思います。

 

 


・製本のり

オススメ:ビ○ダイン 100g

用途:背を固めたり、取れたページを修理する時に使います。


まずは100gあれば十分だと思います。

 

大規模校で500gの方を使い切った事があります。

学校規模や修理の頻度を考慮した上でご購入ください。

 


・シールはがし(ラベルはがし)

オススメ:ソルベ○ト剥離剤 280ml

用途:シールやセロテープ、くっついたページを剥がす液体。


学校にあるようなシールはがしでもいいのですが、
こちらの方がスッキリ取れます!!
古い背ラベルや丸シールなどを剥がしたい時に役立ちます。

 

メーカーHPによると、50mlもあるそうなのですが、
図書館用品のカタログで買えるものでは
280mlが一番小さいサイズみたいです。

 

※注意事項※

使用中は換気してください。
揮発性があるため、日陰、冷所で保存してください。
児童が触らない所で保存してください。


・製本用寒冷紗(かんれいしゃ)

オススメ:75mm×20mのサイズ

用途:本を解体して、背を固め、本の中身を表紙をつなぐために使います。


本を解体して修理する方にオススメのアイテムです。

 

学校では、1冊にそこまでの手間をかけられませんし、

時間もありませんから、そこまでする必要はないと思います。

公共図書館でしか使わないかもしれません。

 

もし、余裕があれば背が割れてしまった図鑑や

バラバラになった絵本などに使用してみるといいと思います。

これも使い切った事があります。

 

・糸綴じ用品

オススメ:埼○福祉会 30/3 100m 麻綴じ糸 

埼○福祉会 製本針 5本

用途:絵本など糸とじされている本を縫うために使います。

 

これも糸綴じ修理をする方にオススメします。

解体同様、1冊にそこまでの手間をかけられませんし、

時間もありませんから、そこまでする必要はないと思います。

(とは言いつつ糸綴じ修理はすごく楽しいので、たまにします笑)

 

 

 

ブックトラック・オリコン

・ブックトラック


オススメ:館内用…片面3段傾斜、ロックつきのもの

     学級貸出用…片面3段傾斜、ロックつきのスリムタイプ

用途:本を運ぶ、本を展示するために使う。


メーカーによる差は価格くらいでそれほど差を感じません。

キ○ラ、埼玉福○会どちらでも。

埼玉の方は予算が抑えられる事と

どの商品もたいていロックつきなのでよく注文します。

 

書架はまっすぐが好きですが、

ブックトラックは傾斜タイプが好きです。

ロックできるとなお嬉しいです。

決まった場所にロックして置いておけば、

地震発生時も安全性が少し上がると思います。

 

並行読書などで学級に貸し出す場合は

スリムタイプを使っています。

できれば1~6年生1台ずつで6台+予備2台ほどあると

学級貸出、学年貸出がとってもはかどります!

また、展示テーブルや展示スペースのない学校では

このスリムタイプを使って館外や館内で展示をした事もあります。

スリムタイプもあると便利です。

 


・折りたたみコンテナ(オリコン


オススメ:40Lのサイズ 

用途:本を運んだり、テーマごとに仕分けて入れておく。


「ブックトラックを買い足したくても予算がない…」

そんな学校もあると思います。

そんな時にオススメなのが折りたたみコンテナです!

(通販みたいになってきましたね。笑)

ひとつ1000円くらいで購入できて、お手頃!

使わない時は折り畳めて収納に困りません。

職員室にもあると思います。

ぜひ1度使ってみてください。

使い勝手のよさにハマると思いますよ。


メーカーによる差はそれほどないと思います。

私はアス○ルの現場の力シリーズをよく注文します。

蓋あり、蓋一体型はお好みで。

 

学級への貸出や本をテーマごとに分けて置きたい時は

蓋なしの方が使い勝手がいいと思います。

 

納品された本をカウンターに置いておく場合は、
蓋一体型がいいと思います。

 

2種類買うのが大変だったら、
蓋なしを買って、別売りの蓋を数枚買う事もできます。


40Lのサイズは高さが27cmです。

組み立てて本を入れた状態で

ブックトラックに載せて運ぶ事ができます。

台車を取りに行く必要がないので

50Lではなくあえて40Lを購入しています。

 

ブックトラックがないから
「段ボールで学級に貸出している」
「本が納品されたけどまだ装備できないし、
段ボールに入れっぱなしになっている」
という話を聞いたことがあります。

 

段ボールに入った本を読みたいですか?
なんとなくテンションが下がりませんか…?

 

段ボールは虫がよってきやすいです。
私は段ボールをできるだけ図書館に置きたくありません。

ですので、本が納品されたらすぐに開封して
ブックトラックに積むか、コンテナに入れて、

段ボールはすぐに処分します。


・装備用品

ブックコート

オススメ:キ○ラR か ク○ーン エコバリア○ィルム

     サイズ 35cm

 

自校でどのくらい装備をするかによって変わってくると思います。

 

ほぼT社からの納品で、寄贈本のみ装備する学校であれば
寄贈漫画本のサイズに対応した27cmや
大体の本に対応できる35cmがあれば十分だと思います。

どれかひとつだけなら35cmをオススメします。


もし、全ての本の装備を自分でする学校なら

21cm(児童向け文庫サイズ、新書サイズ)

27cm(幼年童話、読み物サイズ、寄贈マンガサイズ)

35cm(絵本、A4版の本のサイズ)など

色々なサイズを揃えると切る手間が減ります。


ブックコートを比較した記事もあります。

hiyoko-library.hatenablog.jp

 

hiyoko-library.hatenablog.jp

 

 

・背ラベル、バーコード、キーパー
 

オススメ:蔵書管理システムに合わせたもの 

システムで印刷できるものをオススメします。

   

よく使用される物

背ラベル 3段ラベル

バーコード用や背ラベルのキーパー 40mm×60mmのサイズ

禁帯出や別置記号用のキーパー   20mm×60mmのサイズ

このサイズを使っている所が多い気がします。

 

展示用品


・ブックエンド

オススメ:L字型で滑り止めがついているもの

しっかり固定できるL字型のものがオススメです。

滑り止めも必須です!


図書館用品の物の方が重みがあってしっかり固定できます。

アス○ルなどの通販品でもいいと思います。


イーゼル

オススメ:キ○ラ 展示用イーゼル  大・小


値段の安さにつられて他のメーカー品を買った事があるのですが、

机に接しているビニールが半年ほどで剥がれてしまったので、

これだけはキ○ラ製をプッシュします。

 


図書委員さんの仕事がない時に濡れたぞうきんで

拭いてもらうときれいになります。

そう考えると黒でもいいかもしれません。

中学校ならシックな雰囲気で合いますかね?

 


以外な所で、セ○ア(100均)の

ホールドブックスタンドもよかったです。

前面にプラスチックの板があり、

その部分にPOPやキャプションをつけられます。

また、ラミネートした看板や画用紙など

ペラペラで重みのないものを飾れる所もよかったです。

 

図書館用品以外で100均などで買える

展示や掲示で使える商品の記事もあります。

こちらの記事は、

「なくてもいいけど、あったら便利かも」

というお役立ち小物を紹介しています。

hiyoko-library.hatenablog.jp

 

最低限必要な物

・ブックトラック 片面傾斜3段 ロックつき

・ページヘルパー 25mm 

・ブックコートフィルム 35cm


個人的にこの3点だと思います。


もし、さすらいの司書をするとしたら、

ページヘルパーとブックコートを持って

色んな図書館に現れたいと思います。

ブックトラックはさすがに持ち歩きません(笑)

 

本の修理についての情報

守谷市公式サイト(茨城県

本の修理 守谷市公式サイト-Moriya City

修理道具の紹介、修理の方法(破れ、外れなど細かく紹介)

 

 

東京都立図書館 保存・修理についてのQ&A

保存・修理についてのQ&A|東京都立図書館

 

特にポイントは

・修理にブックコートを使わないこと

 

・補修にページヘルパーを使っていけないか?

引用

『10年程度しか保存しない資料の、ページ破れなどに対しては、

使用してもいいのではないかと思うが、

20、30年以上保存が必要な資料や、

ノド部のような部分に対しては使用しない方がよい。

貴重資料には厳禁である』

 

とのことです。

ページヘルパーで補修するような本は

人気本で、除籍スパンも速いですし、

学校の場合はページヘルパーで補修していいと思います。

ただ、郷土資料の場合は要注意ですね。

 

さすがにセロテープがダメな事は周知の事実ですが、

ブックコートはたまに見かけます(^_^;)

みんなで気をつけていきたいですね。

 

おわりに


異動する度に色々なメーカー品を

使ってきたつもりでしたが、意外と偏っていました。
 
機会があれば、色々な物を使って

もっと比べてみたいと思いました。

それにしても凝り性すぎて、引かれないか心配です。

皆さんのオススメの品があれば、

ぜひ教えてください!


では、今回もお付き合いいただき

ありがとうございました。